それぞれのカタチ
いつも会館のことばかりを書いているので、今回はちょっと違うお話を…
今回は…”副葬品について”のお話です。
副葬品は、死者を弔う上あるいは死後に必要と考えられたために、共に埋葬される物品である。(Wikipedia 引用)
弊社では、お打合せの時にお話しさせていただき、ご家族の皆さんで話し合ってご用意されています。
一般的には、洋服(帽子や靴下)、好きな食べ物や飲み物、写真等思い出の品、タバコ(吸われていた方のみ)などです。
”あちらの世界で困らないように”と”寂しくないように”というお気持ちでご準備されており、スタッフにも思い出を語っていただけます(^^)
参考までに少しだけ詳細をご紹介します。
多くの方がよく着ていたお洋服をお持ちいただきます。仕事柄スーツをお召しになってた印象が強い方などは着られていた背広上下にワイシャツとネクタイ。
ランニング、釣り、ゴルフなどが趣味だった方ではそのウエア。
その他には、お子さんがプレゼントしたお洋服、遺影写真に使用した写真でも着ていた服やお着物などです。
中には病院でオムツを履かせられているからと気にかけているご家族は下着(Tシャツやパンツ)靴下までご準備されトータルコーディネートされる方もいらっしゃいます。
(下着をご準備されていた時には驚きましたが、確かにオムツは嫌ですし”旅支度”という言葉があるように旅行に行く際に持っていくものとしては必需品である下着。お勉強させていただきました<(_ _)>)
先日お葬儀をさせていただいたお客様は、故人様の副葬品である麦わらハットをお孫さんが被り写真撮影をされたりしてました(^-^)
次に好きな食べ物や飲み物…
こちらは本当に好みが違うので語りつくせませんが、お酒がお好きな方は、お酒+おつまみが定番かな?
お酒を飲まれない方では、甘いものが多くたまにアイスクリームって方もいたりしましたが、普通に「ここ〇ヵ月ご飯を食べれなかったからね…」と好きだったおかずなどをご準備されたりもあります。
印象に残ったおかずとして、「おでん」「ビーフシチュー」「牛筋の煮込み」など、どれもいい香りが漂ってきてご準備を補佐するスタッフはお腹が鳴りそうです(;^ω^)
その中でもこういうのもいいね!と思ったのが、弊社近くにある”華さん食堂”にてお持ち帰りのおかずを多数買われて来られ、お弁当のようによそった方もおり、これもまた新しい発見でした。
ここ最近のお葬式では2件続けてお刺身もありました( ゚Д゚)
他には、写真というか雑誌か何かの切り抜き…
故人の奥様から「好きだったのか知らないけど、ずっとベッドの脇に飾ってあったから…」とモデルさん?なのか分かりませんが、名前もわからない女性の顔写真の切り抜きを入れておられる方もいらっしゃいました。
お別れはとても悲しいことですが、ご家族がご準備した副葬品で笑いが起きたり、思い出を語ったりとそれぞれのご家族で異なりますがとても温かいお葬式だなと感じております。
中には「こんなことが出来るなら私の時は○○入れてね」なんてご自分の好きなものを宣言される方もいらっしゃいます(笑)
私は何を入れてもらおうかな…